千葉市入札で官製談合 土木事務所長を逮捕 陸橋補修 工事価格など漏えい容疑

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家宅捜索で押収した資料が入った段ボール箱を運ぶ捜査員=6日午後2時35分ごろ、千葉市緑区誉田町1の同市緑土木事務所
家宅捜索で押収した資料が入った段ボール箱を運ぶ捜査員=6日午後2時35分ごろ、千葉市緑区誉田町1の同市緑土木事務所

 千葉市が発注した陸橋工事などの制限付き一般競争入札で、工事価格などを業者に不正に漏らしたとして、県警捜査2課は6日、官製談合防止法違反の疑いで、千葉市建設局土木部緑土木事務所長、内山恵市容疑者(60)=同市若葉区多部田町=を逮捕した。情報を得て不正に落札したとして公契約関係競売入札妨害の疑いで、伊藤工務店(同市中央区蘇我1)社員、池田厚美容疑者(70)=同区南町3=を逮捕。市役所や同事務所、同社などを家宅捜索し、関係資料を押収した。

 逮捕容疑は、昨年5月30日に行われたJR外房線に架かる陸橋(同市緑区誉田町2)の補修・塗装工事などの入札を巡り、内山容疑者が同24日ごろ、同事務所の外で池田容疑者と会い、工事価格や同社を含め入札に参加した業者の技術評価点などを漏らした疑い。

 池田容疑者は情報を得た工事価格を基に、落札額の下限の目安となる調査基準価格(2億591万円)に近い2億700万円で落札し、公正な入札を妨害した疑い。

 同課は両容疑者の認否を明らかにしていない。

 同課によると、入札には10社が参加。同社の落札率は90・27%だった。池田容疑者は営業担当で、2015年3月まで同社取締役だった。

 内山容疑者は昨年4月に同所長に着任。工事価格を起案する立場にあった。

 同市では、16年1月にも市発注の下水道関連事業の入札で官製談合事件があり、再発防止に向けたマニュアルを作成。建設局を中心に職員のコンプライアンス(法令順守)意識の徹底に取り組んでいた。