「旧実篤邸跡」を11月10、11日公開 きょう16日から受付、先着順 我孫子

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特別に一般公開される旧武者小路実篤邸跡=我孫子市
特別に一般公開される旧武者小路実篤邸跡=我孫子市

 白樺派を代表する作家・武者小路実篤(1885~1976年)の自宅「旧武者小路実篤邸跡」(我孫子市船戸)が来月10、11日、特別に一般公開される。大正時代、実篤が執筆活動に励み、志賀直哉ら白樺派の芸術家たちと交流を深めた場所で、趣ある和風建築や庭園から当時の面影をしのぶことができる。きょう16日から、先着順で申し込みを受け付ける。

 1910(明治43)年、学習院や東京帝国大学の学生によって文芸雑誌「白樺」が創刊されて以降、思想家・柳宗悦や直哉など白樺派の文人らが次々と我孫子に居を構えた。実篤も16(大正5)年に我孫子へ移住。2年後に自宅で理想社会の実現を目指す農業共同体「新しき村」の発会式を執り行った後、宮崎県へと旅立った。

 一般公開される実篤邸跡は昭和20年代に復元されたもの。静かな林の中にたたずむ門の先に、大正時代の雰囲気を模した玄関や和室が趣深い家屋が現れる。縁側から見渡す庭も風情たっぷりで、気候次第で美しい紅葉が楽しめる。

 現在、実篤邸跡の所有者は民間企業で、寮や研修などに活用されてきた。今年は新しき村の創立100年に当たることもあり、我孫子市と所有者が協力して初の正式公開に至った。

 担当の同市教委は「(実篤が住んでいた)当時の写真を見ると、外観がそっくり。景観も良く、大正時代を追体験しながら散策してほしい」と話している。

 公開時間は両日とも午前10時、10時半、11時、11時半、午後1時、1時半、2時、2時半、3時の9回(1回30人ずつ)。料金は保険料込みで300円。白樺派にちなんだ記念品も贈られる。申し込みは市教委文化・スポーツ課(電話)04(7185)1583(平日のみ)。満員になり次第、締め切り。